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十二世紀ルネサンス
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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エネルギーにあふれる中世の断面が描かれた名著
原著は1927年ですから、80年以上も前ですが、輝きを失うことのない
名著だと思います。王朝の移り変わりや、単なる歴史上のイベント
にふりまわされることなく、十二世紀という時代にヨーロッパ各地
をめぐり活躍した、個性的な人達の息吹が、エネルギーが伝わってくる本です。
もともと、あまりよいイメージをもたれない傾向が中世にはあると
思います。農民は土地にしばりつけられて働かされ、十字軍が猛威
をふるい、説教くさい宗教家がたくさんいて、停滞したイメージが
つきまとう等等。
文化史が専門のハスキンズはそこにあって「十二世紀ルネサンス」
をみずから提唱した人物です。相当なプレッシャーが当時はあった
でしょう。彼がこの一冊を投じた波紋は大きかった様子で、解釈の
可能性、修正などの議論がなされ、その後、1960年代になってよう
やく「十二世紀ルネサンス」という概念は中世研究に定着するよう
です。
数多くの研究者により、ハスキンズの収集した史料やデータが正確
で有用であることが確認された結果であり、同時に、十二世紀に古典
の復活、学問の振興があり、ルネサンスと呼ぶにふさわしい文化現象
が存在したことが確認された結果です。その後中世の専門家だけでなく、
思想、文学を研究する人達からも、「十二世紀ルネサンス」は認知され
るようになります。
浩瀚な文献・資料にもとづき、同時代の証言や興味深い逸話をまじ
えながら解説されるハスキンズの十二世紀は、ときとして寄り道が多く
若干まとまりなく見えることもありますが、しかし、多大な魅力に満
ちていることは確かだと思います。
みすず書房
十二世紀ルネサンス (講談社学術文庫) 中世シチリア王国 (講談社現代新書) 思想史のなかの科学 (平凡社ライブラリー) 一六世紀文化革命 2 生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波文庫)
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